最近話題のプロ野球選手、井上広大が古巣の阪神タイガースと対戦し、かつてのチームメートと笑顔で握手する姿を見て、ふと気づいた。彼のように状況が変わっても冷静に自分のやるべきことに集中できるのは、一種の“情報整理能力”の高さに通じるのではないかと。現代の仕事や生活において、メモやノートに埋もれがちな私たちも、こういう「整理力」を身につける必要があるのではないか。そこで注目したいのが、よく勧められる「1日1メモ」習慣だ。なによりも多くの情報や思考を貯め込む癖は、ノートシステムを重くし「やるべきこと」や「本当に重要な思考」が埋もれてしまう原因になる。井上選手が対戦相手やチーム環境が変わるなかで自己を一定に保つように、私たちもノートの内容を軽く、使いやすくしていく必要がある。
1日1メモとは、毎日1つだけ、今日の気づきやアイデアをさっと書き留めるというシンプルな方法だ。これならネタをひたすら追い求めたり、不要な情報を過剰に集める癖が抑えられる。ノートのページ数が膨大にならず、振り返りやすく、結局のところ「使える」ノートになりやすい。逆にノートやメモをどんどん増やしてしまうと、情報の優先順位付けが見えにくくなり、逆に役立たなくなる。井上選手が昔の仲間と関わりつつ、味方でも敵でも個人として最善を尽くすように、私たちもノート内の情報を自分基準で選び取るべきだ。
もっと言えば、メモを軽量に保つこの習慣は、頭の中のノイズや雑念の管理にも似ている。あれこれ気になる思考を追いかければキリがないが、今日の1つに絞れば雑念も整理できる。井上選手が冷静さを失わず、環境の変化に対応し続けているのは、雑多な情報を捨てて集中できる強さの現れかもしれない。ノートや頭の中に詰め込みすぎてパンクしかけている人こそ、1日1メモの習慣を取り入れてみてほしい。
もちろん、実際に何を書けばいいのか悩むかもしれない。だが「今日の試合で感じたこと」「ひとつの新しい考え」「解決したい悩みの核心」など、とにかくシンプルにメモの質よりも継続を優先すればいい。軽いタッチで書き続けることでノートが肥大化せず、後で振り返りやすい宝物になるのだ。
井上広大の古巣との再会と戦いを目にして、「変化の中で自分を保つ」というテーマをメモ習慣に引き寄せると、やたら多くの情報に押しつぶされないことの大事さが見えてくる。複雑にすることをやめ、1日1つのメモに絞って、できるだけ軽く実用的に保つ。これが今の情報過多時代に求められる、ノートを「使える道具」にする小さな秘訣なのだ。
